読書の「ど」! さいごの毛布 (近藤史恵 角川文庫)(1月1日)
今年最初の 読書の「ど」!です。
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いいと思ったら、新書でも、文庫でも、マンガでも、ジャンルは問わず読む「かねとしの 読書の「ど」!」、今回は「最後の毛布」(近藤史恵 角川文庫)です(感想には個人差があります)。
この作品を知ったのは、NHK-FMの「青春アドベンチャー」というラジオドラマからでした。
近藤史恵さんの作品には、「犬」が効果的に使われています…例えばファミレスでバイトをしながら頑張る主人公・栗子が活躍する「賢者はベンチで思索する」や警察犬を引退したシャルトットを巡る物語である「シャルロットの憂鬱」など…本作もそんな作品です。
人付き合いが苦手で、仕事がうまくいかない智美…友人の紹介で「老犬ホーム」で働くこととなります。そこには先輩の碧さん…彼女も何やら事情を抱えているようです…やオーナーの摩耶子さん(彼女にも何やら事情があるようで)…の2人がいて、飼い主の「様々な事情」で飼えなくなった老犬」などを「有料」で引き取って、世話する仕事をしています。
ですがその「様々な事情」には、自分勝手なものもあったり、「子供に死に場面を見せたくない」「最期を看取りたくない」などの様々な理由で「暮らして」いけなくなった事情などがあります。
そんな事情に一喜一憂しながら、智美は毎日を過ごしてゆきます。
最初は一人だった智美も、途中から「力強い仲間」も加わって、人間的にも成長してゆきます。
「老犬ホーム」を通して、人付き合いが苦手だった智美にも変化が現れて…物語はテンポ良く展開し、読み出したら、辞められなくなって、一気に読み進めました。
読み終わると、なんだか温かいものが残る気がします。
犬が好きな人にも、そうでないひとにも、一読をお勧めしたい一冊です。
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