読書の「ど」! アンと青春(坂本司 光文社文庫)(8月26日)
いいと思ったら、新書でも、文庫でも、マンガでも、ジャンルは問わず読む「かねとしの 読書の「ど」!」、今回は「アンと青春」(坂木司 光文社文庫)です(感想には個人差があります)
東京の百貨店地下食品売り場の和菓子屋「みつ屋」で働くアルバイトの梅本杏(うめもと・あん)、全巻の「和菓子のアン」で働き始めて8ヶ月が過ぎました。
同じ売り場で菓子職人の立花くん(イケメンなんだけど内面は乙女という(?)不思議な人物です)や、同僚で同い年の女子大生・桜井さん(見た目のかわいさとは違って実は元・ヤンキーという経歴の持ち主)、そして頼りになる椿店長(仕事では非常に有能なのですが…儲け事が好きで、私服のセンスは全くだめ…と言うお方です)などの仲間と、日々起こる悩み事や問題事に
対処していきます。
その問題は、同じ食品売り場に出店してきた売り場の男性職員に買い物客からかけられた「飴細工の鳥」という言葉の意味であったり、和菓子を買い求めた女性の発する「和菓子に秘められた暗号」をめぐる物語であったり、同じフロアに出店してきた店にいる和菓子職人を目指していた男性へ向けられる立花くんの言葉の真意であったり、子供にジュースを与えない親の発した言葉に潜んだ謎解きであったり、はたまた杏に対して立花くんが残した「和菓子」にまつわる謎を解く物語であったり…その謎は立花くんの師匠が発した「甘酒屋の煮」という言葉なのですが…と多種多様です。
文章中に出て和菓子はどれもおいしそうで、本書は「読む」というよりも、文字通り「物語を味わう」という感じで読める一冊です。
興味のある方は前巻「和菓子のアン」もおすすめです。
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