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2020年3月18日 (水曜日)

読書の「ど」! 家康、江戸を建てる(門井慶喜 祥伝社文庫)(3月18日)

新型コロナウイルス関係で、自宅でゆっくり…というか待機の方もおられると思います。
そんなときに、読書はいかがですか?

いいと思ったら、新書でも、文庫でも、マンガでも、ジャンルは問わず読む「かねとしの 読書の「ど」!」、今回は「家康、江戸を建てる」(門井慶喜 祥伝社文庫)です(感想には個人差があります)。

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20191月にはNHKでドラマ化されたので、ご覧になった方もいらっしゃるかと思います。本書はそのドラマの中で取り上げられていた「江戸の水(上水道)」と「金貨(小判)」についてのエピソードを含む5編から成り立っています。

小田原の北条氏攻めが終わり、天下を治めることになった豊臣秀吉から、関八州を与えられ、その代り旧領を召し上げられた徳川家康。
向かった武蔵国は、太田道灌が築いた城(らしきもの)と、いくばくかの領民が暮らす町があるだけの、流れる大河(利根川)は氾濫を繰り返し、ほとんどは低湿地で、いわば「荒れ野」でした。
その荒れ野に「大坂に負けない」都市を作ろうと、一念発起した家康…本格的な「街づくり」に着手します。
先ずは関八州を治める伊奈忠次に命じ、利根川の流れを代えさせる仕事を行わせます。
一方では、秀吉の「大判」に負けぬよう、実際の流通の際に仕える「小判」作成を、京都の後藤家で鋳造に関わっていた橋本庄三郎に命じ行わせます。
また江戸の町にきれいな「上水」をもたらすべく、家康の菓子司だった大久保藤五郎、水源地となった「七井の池(現在の井之頭公園)」の土豪だった六次郎、若き土木官僚の春日与右衛門などに命じ江戸の町に清らかな水をもたらすべく「上水道」を整備させます。
またある時は、城普請のための石を伊豆半島から切り出す仕事を命じられた石切りの五平や、実際に江戸城の石垣を積む仕事を果たした喜三太などの石工の目から見た城づくりや、江戸城の天守閣建設を巡る、家康と二代将軍・秀忠とのやり取りの物語などを展開させながら、ついに江戸の町は完成を見ます。
はたして、家康の思い描いた「江戸の町」は無事に完成したのか?
それについては本書をご覧ください。

以前NHKの「ブラタモリ」で、「江戸の町の成り立ち」や「江戸の上水」などを取り上げた際に、タモリさんが「将軍は江戸開発の最大のデベロッパー」ということを言われていましたが、本書を読むと、そのことがよりわかります。
また巻末には本郷和人氏による、わかりやすい解説もあり、歴史物語としても、当時の人物像を描いた読み物としても興味深い一冊です。

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