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2018年8月13日 (月曜日)

読書の「ど」 零戦 その誕生と栄光の記録(堀越二郎 角川文庫)(8月13日)

夏は戦争や平和について考えることの多い時期です。そこで、そのことを考えるのに役立ちそうな本を再度紹介します。

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いいと思ったら、新書でも、文庫でも、マンガでも、ジャンルは問わず読む「かねとしの 読書の「ど」!」、今回は「零戦 その誕生と栄光の記録」(堀越次郎 角川文庫)です(感想には個人差があります)。

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零戦…言わずと知れた旧日本海軍の代表的な戦闘機です。
本書はその設計段階から、開発・改良に取り組んだ技師・堀越次郎氏の手になるものです。

太平洋戦争では、圧倒的な連合国、特に米軍の物量の前に、あるいはその他付随する出来事のために勝てなかった、いや勝つことすら最初から難しかった戦争を戦うという流
れに向かう昭和10年代からの「零戦」誕生物語です。

世界の飛行機開発から遅れてスタートした日本の航空機の技術が、いかにして、当初は無敗の力を誇り、米軍をも恐れさせる戦闘機を作り出すことができたかを、設計に携わった技師の目で、わかりやすく描いています。

特に興味深いのは、栄光の道を開かれたはずの零戦は、戦争を戦い抜く中で、さまざまな改良や用途を求められるうちに、その力を失い、ついには爆弾を積んで敵に体当たりするという「神風特攻隊」を生み出すに至る道筋のあたりでしょうか。


また零戦を作るに当たり重要視したのは「戦闘機としての性能」だったという点です。後年、米軍は零戦に負けぬ機体を作り出しましたが、その機体は零戦の運動性能に勝てない分、装甲を厚くし、攻撃を受けても大丈夫なような工夫を凝らされたものでした。ある意味、戦闘機として求められる機能のうちの最もシンプルな機能を犠牲にしなければならぬほどに、零戦は優れていたということだったのではないかと思います。

昨今、日本のものづくりが、韓国・中国に追い上げられて競争力を失って、ついには「ガラパゴス化」なる言葉でくくられているのを、よく耳にします。

そのことを考えると、いまこそ日本のものづくりは、米軍の戦闘機がとったような一番求められる性能を犠牲にしてまでも「多機能」「高機能」を目指さぬとも、零戦の時のように、もっともその製品に需要視される「シンプルな機能」重視という観点に戻るべきではないかとも感じました。

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