DVDでもいいじゃないか 映画観賞記 月光の夏(8月10日)
8月は戦争や平和について考えることの多い月です。
そこで、以前にも紹介しましたが、戦争や平和のこと考えるのにいいのではないかという映画を紹介します。
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DVDでもいいじゃないか、映画鑑賞記。
今回は「月光の夏(1993年 日本)」です(このあと、あらすじに触れますのでご注意を)。
本作は、毛利恒之氏の実話をもとにした創作ドキュメンタリーノベル
(毛利恒之 講談社文庫)の映画化作品です。
太平洋戦争末期の夏、佐賀県鳥栖市の鳥栖国民学校を陸軍飛行隊の2名の特攻隊員が訪れるところから話は始まります。その特攻隊員は、国民学校にあるグランドピアノを根性の思い出に演奏したいと申し出て、ベートーベンの「月光」を演奏します。隊員らはその後、特攻のために舞台に帰って行きました。
そのことを当時の音楽教員であった吉岡公子(現代では渡辺美佐子、当時は若村麻由美が演じています)が、そのグランドピアノが老朽化のために廃棄されると知って、ピアノの保存のために、そのピアノにまつわる話として、特攻隊員のことを話したのでした。
そのことが話題となって、ピアノは修復され保存されることとなったのですが、当時の当該隊員であると思われる風間少尉(現代は仲代達也、当時は田中実が演じています)が事実を否定したことから、物語は新たな展開を見せます。
そして、生き残った当該隊員や、そのほかの特攻隊員らの証言から帰還特攻隊員を集めた「振武寮」なる部隊があったことなどが明らかにされていきます。
あくまで事実をもとに書かれた小説をベースにした映画ですが、原作を読めば、更に理解が深まると思います。
特攻隊を扱ったドラマや映画は多くありますが、決して「死んでいくこと」が美談だとは思いません。その「美談」に隠れた多くの事実を知ることも大切だと思います。
その点からも、本作は意義のあるものだと思います。
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