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2017年7月 4日 (火曜日)

読書の「ど」! 幸せの条件(誉田哲也 中公文庫)(7月4日)

いいと思ったら、新書でも、文庫でも、マンガでも、ジャンルは問わず読む「かねとしの 読書の「ど」!」、今回は「幸せの条件」(誉田哲也 中公文庫)」です(感想には個人差があります)。

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誉田哲也氏の作品としては「ジウ」「ストロベリーナイト」などの硬派でハードな内容のものが多いですが、「武士道シックスティーン」シリーズなどの、女性の活躍を、魅力的に描いた作品もある方です。

本作はそんな誉田氏の作品の中に出てくる女性主人公としては「恋も仕事も中途半端」な、何とも頼りない主人公です。

三流四年生大学の理学部を卒業した梢恵(こずえ)…彼女が就職したのは東京・荒川区にある理科学実験用のガラス機器を製作する「片山製作所。
2011
年の2月のある日、会社に出勤した梢恵に社長の片山は、思いがけないことを告げます。

「バイオエタノールをつくるための米を栽培してくれる農家を探して来い。栽培の契約が取れるまでは帰ってこなくてもよい」…片山は梢恵に告げます。

梢恵が行くことになったのは、長野県の農村。
さっそく梢恵は農協を頼りに地元の農家を訪ねるのですが…どこの農家も取り合ってくれません。そんな梢恵を見かねて、地元の人が教えてくれたのは、地元で農業法人を営む男性。

その男性が営むのは、農業法人「あぐもぐ」。そこを訪ねて梢恵は、社長の安岡茂樹(やすおか・しげき)。茂樹に合った梢恵はバイオエタノールの件を切り出しますが、逆に茂樹から「バイオエタノール」や「日本の農業」の問題点を突き付けられて、うまく答えることができません。
一見冷たく思えた茂樹の行動や発言でしたが、結局はこの「あぐもぐ」で農業を体験することとなります。
梢恵は茂樹、茂樹の妻・君枝、娘の朝子、北村行人、茂樹の甥の健介、若槻知郎、らと農作業をします。

農作業を共にしながら、バイオエタノールの米栽培について目途をつけることになった梢恵、一度東京に戻って社長にそのことを告げるため、一時帰京します。
そして帰郷した当日…311日、東日本大震災を経験、今までの「やらされている」という気持ちから「農業をやってみたい」:という前向きな気持ちに変わります。
梢恵の農業体験は果たしてうまくいくのか? バイオエタノールづくりのための米栽培に契約は取れるのか? 本当に米からバイオエタノールを作ることができるのか?
この続きは本作をお読みください。

あらすじはこの辺で感想を。
最初こそ、腹が立つほどに受け身で頼りない梢恵ですが、話が進むにつれて、目的意識や、自分がやりたいことについて真剣に考えて物事に取り組む姿が描かれます。
ちょっと短期間で、何もかもがうまく行き過ぎる展開(偶然紹介された先が「農業法人」で、バイオエタノールや現状の農業に対して豊富な知識を持っている人物に出会うところ、大震災という多くに人々の生き方や生活を変える原因になった事柄を組み込んでいるところ、物語の当初ではいつになるかわからなかったバイオエタノールの協力してくれる先が、わずか半年ほどで見つかってしまうところなど)があるにしても、物語としてもよくできていて、展開も早く、読みだしたら、一気に最後まで読み進められました。
読後には、恵梢の成長にホッとする気持ちと、ハッピーエンドを迎えることによる物語の完結という満足感が残ります。
是非一読をお勧めします。

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