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2016年1月19日 (火曜日)

読書の「ど」! 蓮花の契り 出世花 (高田郁 角川春樹事務所 ハルキ文庫)(1月19日)

いいと思ったら、新書でも、文庫でも、マンガでも、ジャンルは問わず読む「かねとしの 読書の「ど」!」、今回は「蓮花の契り」(高田郁 角川春樹事務所 ハルキ文庫)です(感想には個人差があります)。

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伊勢の国の小藩の武士だった矢萩源九郎は、自らの妻が不義密通の罪を犯した上に、その相手と出奔したために、その妻と相手を討つために幼子である「お艶」を連れて旅に出ます。
そんな旅も困窮続きで、ある日、親子ともども毒草を食べたためか生死の淵をさまよいます。生死の淵をさまよう二人を救ったのは、江戸郊外にある青泉寺の住職でした。
残念ながら父・源九郎は落命するのですが、その際に住職に「お艶」に新しい名を授けてくれるように懇願します。住職・真念はその願いを聞き入れ、「お艶」に新たに「お縁」という名を与えます。
住職から「お縁」という新しい名をもらい、前作では使者を送るための湯灌場(ゆかんば)で働く「三昧聖(さんまいひじり)」として生きていくことになった「お艶」ですが、今作までに流れた時間の中で、江戸の町は大火に見舞われ、そして市中の橋の崩落のために多くの人々が亡くなる、といった大きな不幸に見舞われます。
そして、お縁の実母・お香の菓子屋「桜花堂」にも、得意先の主人の注文した「お菓子」に毒を盛ったという疑いが起こり、お香の義理の息子・仙太郎が捕縛されるという災難が降りかかります。
その災難は、お縁の機転で脱することができるのですが、今度はお香と仙太郎、仙太郎の妻との間で起こった「いざこざ」の解消のために桜花堂に招かれることとなり、お縁はその騒動に巻き込まれ、人生を翻弄されることになります。
橋の崩落事故での経験から「自分は三昧聖として一生を全うする」ことを決めた矢先、お縁自身にも、そしてお縁が身を寄せる青泉寺にも、市中で起こった「橋の崩落事故」でのお縁の行動によって災いが降りかかります。
またお縁が慕ってきた青泉寺副住職・正念(しょうねん)にも、僧籍を捨て、一度は捨てた元の武士への「環俗(かんぞく)」を願う人々がやってきて、正念は思い悩みます。
お縁はどうなってしまうのか? 正念は僧籍を捨て環俗するのか? そして青泉寺に降りかかった災難は無事に解決するのか?
気になる方は、是非本書をお読みください。

物語としてよくできていることはもちろんですが、お縁の心のありようや考え方、周りの人々の心の動きなどが繊細に書かれていて、一気に読み進められました。
また作者は意識したかどうかは別として、「推理もの」という側面もあるように思います。最後の最後に「死者」対して敬意を払う立場であるからこそ気が付く、事実に隠された「事件」を解く…そんな側面もある物語です。
そしてあとがきで作者が述べているように「マンガ原作をしていた」とのことで、一つの物語の中に「起承転結」があるのはもちろんのこと、前作「出世花」

http://naruto-ym.cocolog-nifty.com/kanetoshi/2015/10/1014-122a.html
が「起承転結」の「起承」であり、今作が「転結」にあたるような気がします。
だから、マンガの物語展開に慣れているので、読み始めたら、詰まることなく、一気に読みすすめられたのだなぁ、と思います。

 

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コメント

通信料金自体は高くないんですが…端末代金分割分が大きいですね。
仕事柄、通話は欠かせませんので、金額をなかなか抑えることは難しいかも。
通信量は大きめにしたら、毎月余ってます…この辺は、再考の余地ありですね。

投稿: かねとしがばなー | 2016年1月19日 (火曜日) 23:54

スマホ料金ですが 通信料が高いのであれば 携帯Wi-Fiを持つのも1案ですよ
携帯Wi-Fiは今使用料は月2000円を切っています これを持てばスマホの通信料は0にできます 自動車の中でも事務所でもWi-Fiに繋げれます
私の場合ソフトバンクで機種変更を申込みましたところ 旧機種のアイフォーン6の16ギガが無料でくれるということでしたが 通信料がパケ放題 電話は他社や固定電話にかければそこそこの電話料がかかるというプラン提示しかありませんでした
ドコモで聞くと最新型の最高機種がただ しかもパケット料金は3ギガや5ギガとか選べますし かけ放題ライトという契約で 5分以内の通話ならどこへかけても無料になりました 2年しばりにかかっているのなら考えものですが (違約金を払っても通信会社を変える方が良いと思えます) 他社に乗り換えるといえば めちゃくちゃサービスが受けれます(たとえ変わらなくても)

投稿: 夢人 | 2016年1月19日 (火曜日) 22:32

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