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2015年12月28日 (月曜日)

DVDでもいいじゃないか 映画観賞記 バルトの楽園(12月28日)

DVDでもいいじゃないか、映画鑑賞記。
年末でもあり、各地でベートーベンの第9番が演奏・合唱される時期でもあります。そしてわたしの暮らす徳島県鳴門市は日本で最初に第9番が演奏・合唱された土地でもあります。
そこで今回は「バルトの楽園(がくえん)」(2006年 日本)を紹介します(このあと、あらすじや内容に触れますのでご注意を。感想には個人差があります)。

1914年に欧州に端を発した第1次世界大戦。遠く離れた極東には縁もゆかりもないものかと思っていたら、ドイツは中国・遼東半島の青島(チンタオ)に拠点を持っていました。
日本は日英同盟をもとに、ドイツに宣戦布告、青島を攻略します。
青島で捕虜になったドイツ兵は12か所の日本各地の俘虜(ふりょ)収容所へ送られることとなります。その俘虜収容所の一つが現在の徳島県鳴門市板東(ばんどう)に作られた板東捕虜収容所でした。
ほかの捕虜収容所では、過酷な労働が課されたり、監視下に置かれた捕虜たちでしたが、板東では松江豊寿(まつえ・とよひさ)所長(松平健)の元、地元民との交流が行われ融和政策がとられていました(それは軍部の方針とは違って、手ぬるいと批判を受けるものでしたが)。
収容所内では新聞が発行されたり、オーケストラが結成され、地元民との交流は、パン職人によるパン作り指導であったり、楽器職人による楽器づくり指導だったりと多岐にわたるものでした。

松江がこのような態度を取ったのにはわけがありました…松江の出身は福島の会津若松…明治維新の際には旧幕府軍に味方したとして賊軍扱いされ、過酷な仕打ちを受けた経験があったからでした。
「同じように国のことを思って戦った」経緯があるのに、勝った側が負けた側に対して過剰なまでの過酷な仕打ちをする…そのことに松江は疑問を持っていました。その経験が「国のことを思って戦った者」である「敗者」に対しての寛大な扱いをすることの原因になっていたのでした。

地元民との交流や所内での自由な生活が行われていた19181111日、ついにドイツの降伏によって第1次世界大戦は終結します。
この時、収容されていた青島での戦いを指揮したハインリッヒ提督(ブルーノ・ガンツ)が自殺未遂を起こします。何とか一命を取り留めたハインリッヒ、そのハインリッヒに松江は自らの明治維新の際の経験を話し、戦いには負けたが自分たちの誇りを失わなかったことを語ります。
終戦によって捕虜たちはドイツに帰ることとなります。その捕虜たちの帰国に際し、所内で結成されていたオーケストラは、ベートーベンの「第九」を、松江所長や地元の人々に対して、感謝のしるしとして演奏します。
…というのが粗筋です。

粗筋はこれぐらいで感想を…。

映画の撮影の際には地元でのロケも行われ、かなりの大作として期待されたのですが、いざ上映が始まってみると、そんなにヒットしたわけではなく、どちらかといえばDVD化されてからの方が見た人が多かったのでは?という印象を持ちます。
物語自体は史実に基づいたものであり、いまでも徳島の地には、この時にもたらされた文化や品々が残され、鳴門市はそのことを顕彰するために「鳴門市ドイツ館」という施設を作り、いまもなお大事にこの事実を語り伝えています。
「第九 日本初演の地」として、さまざま行事も行われていますが…地元は別にして、どれほどの人がその事実を知っているかは疑問です。
出演者の演技も素晴らしく、物語の筋もよく、細部にまでこだわって作られた、できのいい映画でしたが、大ヒットに至らなかったのは、徳島の、鳴門という地の知名度が高くないからか…と思ってしまいます。
そこが唯一、残念です。
映画の内容自体とは関係ないのですが、もっとヒットしていれば評価も高かったのですが、100点満点で70点、「可」です。

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