« 桜花賞ほか日曜競馬の結果と反省&高知競馬 第31回 二十四万石賞の結果と反省(4月13日) | トップページ | 気のみ記のまま雑記帳&船橋競馬 第19回マリーンカップ予想(4月14日) »

2015年4月13日 (月曜日)

読書の「ど」! 完本 初ものがたり(宮部みゆき PHP文芸文庫)(4月13日)

いいと思ったら、新書でも、文庫でも、マンガでも、ジャンルは問わず読む「かねとしの 読書の「ど」!」、今回は「完本 初ものがたり」(宮部みゆき PHP文芸文庫)です(感想には個人差があります)。

Cimg9158

C9158

本書はPHP研究所から発刊された「初ものがたり」に新たに新作3編を加えたものです。

江戸・本所深川の一帯を取り仕切っている「回向院の旦那」と呼ばれる岡っ引きの茂七親分、その手下でお店勤めをしていた権三、同じく手下の糸吉が主な登場人物です。
物語の冒頭を飾るのは、糸吉が深川富岡橋のたもとに奇妙な稲荷ずしを出す屋台が出ていることを茂七に報告するところから始まります。
この屋台のおやじ、どうやら只者ではないようで、地元を仕切るやくざからも一目置かれる人物のようです。
事件は一人の女の水死体が見つかることで始まります。この女と恋仲だった男が疑われるのですが、その男にはアリバイがあって…(お勢殺し)、お稲荷さんに備えられていた稲荷ずしを食べた親を亡くした子供たちが次々と亡くなってその原因は石見銀山(殺鼠剤)と判明、いったい誰がどんな目的で行ったのか…(白魚の目)、棒手振りの魚屋からかつおを一尾千両で買うと言い出した相手に不信感を持った魚屋が茂七に相談してくる話(鰹千両)、その他、兄弟間に起こった出来事を描く「太郎柿次郎柿」、超能力を持つとされる「拝み屋」の少年が登場する話など、初物を扱った話が展開し、どの話にも得心の行く結末が要されています。

江戸の風俗や人々の生き生きとした生活、悲喜こもごもの日常が描かれているのも、読み物としていいです。
唯一不満なのが、「稲荷すし屋台のおやじ」の正体が明かされないことです。

その点だけが本当に不満です。それがあったら、もっともっと面白く読めた気がします。

|

« 桜花賞ほか日曜競馬の結果と反省&高知競馬 第31回 二十四万石賞の結果と反省(4月13日) | トップページ | 気のみ記のまま雑記帳&船橋競馬 第19回マリーンカップ予想(4月14日) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 読書の「ど」! 完本 初ものがたり(宮部みゆき PHP文芸文庫)(4月13日):

« 桜花賞ほか日曜競馬の結果と反省&高知競馬 第31回 二十四万石賞の結果と反省(4月13日) | トップページ | 気のみ記のまま雑記帳&船橋競馬 第19回マリーンカップ予想(4月14日) »