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2011年5月18日 (水曜日)

読書の「ど」! のぼうの城(下)(和田 竜 小学館文庫)(5月18日)

いいと思ったら新書でも文庫でもマンガでも、ジャンルは問わず読むかねとしの「読後感想文」、読書の「ど」!
今回は「のぼうの城(下)」(和田 竜 小学館文庫)です(感想には個人差があります)。



物語は、豊臣秀吉の全国統一が、関東の北条氏を除いて完成した頃の話。
武州・忍城の成田氏が居城とする「忍城(おし・じょう)」が舞台で、「でくの坊」の「で」をのけて「のぼう様」と領民から呼ばれている成田長親が主人公。
この下巻では、北条氏側から豊臣側へ寝返って開城するはずだった成田氏の城代・成田長親が、石田三成率いる豊臣軍と交戦を決めきめ、戦が始まるところから始まります。

今巻では、前半の3分の一を合戦で、真ん中の3分の一を、石田三成の「忍城水攻め」とそれに伴う出来事について、最後の3分の一を北条氏の居城・小田原城落城後の忍城および成田長親、成田家家臣団、そして石田三成とのやり取りとなっています。
上巻は、正直読み進めるのに(物語が盛り上がりにかけて)ちょっと苦労したのですが、下巻は一気に読み終えられました。
この石田三成の「忍城攻め」は、実際にあった合戦で、「史記」「三国志」などにも似たような話があるし、合戦シーンでは、成田家の家臣団の活躍は、まるで中世ヨーロッパの騎士や前出の「三国志」などに出てくる豪傑を思わせるものになっていて、だから読み手にも受け入れられやすく、読み進めやすかったのかもしれません

合戦の描写は、なるほど映画化の話が出るはずだ、というのもわかるほどにダイナミックに、そして見事に描写されていますが、真ん中の「忍城水攻め」の部分が描写がちょっとぞんざいな気がします。
あと、主人公である「のぼう様」こと成田長親の、成田家臣団を取りまとめる人間的魅力の表現がわかりにくいかんじだし、読み方によっては、この物語では「全く主人公としての役割をしていない」という感じさえ受けます。

ちなみに、この忍城があったのは、武蔵国(今の埼玉県)北部の行田(ぎょうだ)市あたりのことのようです。この地域は、もともと忍町(おし・まち)といっていたのですが、音の響きが良くないし、作品中の時代には成田氏が治める地域だったようですが、忍藩松平氏10万石の城下町で行田足袋が特産だったので、「行田」に改称したのだそうです。

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