読書の「ど」! のぼうの城(上)(和田 竜 小学館文庫)(5月15日)
いいと思ったら新書でも文庫でもマンガでも、ジャンルは問わず読むかねとしの「読後感想文」、読書の「ど」!
今回は「のぼうの城(上)」(和田 竜 小学館文庫)です(感想には個人差があります)。
物語は、豊臣秀吉の全国統一が、関東の北条氏を除いて完成した頃の話。
武州・忍城の成田氏が居城とする「忍城(おし・じょう)」が舞台です。「でくの坊」の「で」をのけて「のぼう様」と領民から呼ばれている成田長親が主人公です。
この上巻では、成田氏が北条家から豊臣側に寝返る事に決めた後に、本体を小田原城に派遣した後に、石田三成率いると豊臣軍が押し寄せて、降伏を迫りますが、結局合間見えることを決める、ところまでが描かれています。
歴史物としての出来もいいのですが、登場人物の生き生きと描写されていて、読み進められましたが、合戦については下巻が主であり、上巻は説明的な部分も多く、盛り上がりに欠け、一気に読み終えるというわけにはいきませんでした。
それに、今巻では、長親の具体的な活躍は出てきません。その点が不服といえば不服でしょうか。
下巻も楽しみです。
ちなみに、この忍城があったのは、武蔵国(今の埼玉県)北部の行田(ぎょうだ)市あたりのことのようです。この地域は、もともと忍町(おし・まち)といっていたのですが、音の響きが良くないし、作品中の時代には成田氏が納める地域だったようですが、忍藩松平氏10万石の城下町で行田足袋が特産だったので、「行田」に改称したのだそうです。
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