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2011年5月11日 (水曜日)

読書の「ど」! 「鉄学」概論(原 武史 新潮文庫)(5月11日)

いいと思ったら新書でも文庫でもマンガでも、ジャンルは問わず読むかねとしの「読後感想文」、読書の「ど」!
今回は「鉄学」概論 車窓から眺める日本近現代史」(原 武史 新潮文庫)です(感想には個人差があります)。


著者は明治学院大学教授で、専攻は日本政治思想史だそうです。その著者の考えを述べた物が本書です。
タイトルは「哲学」をもじった物ですが、著者は、鉄道を通じての日本人の鉄道とのかかわりを、あるときは「鉄道文学」として、あるときは「国家という機構に国民を組み込むための装置」として、あるときは「都市の形成に影響を与えるもの」として、分析しています。

特に面白く感じたのは、第4章の「西の阪急 東の東急」。
前者は阪急電鉄の小林一三、後者は東急電鉄の五島慶太で有名ですが、その二人には大きな違いがあったそうです。
小林一三が全くの「民」であったのに対して、五島は鉄道省官僚であった経歴からも「官」であったというのがその主な違いです。
その「官」と「民」の違いは、「鉄道の経営」や「路線形成」「宅地造成などの街づくり」にもおよび、それを引き継ぐ形で「東京圏でのJR線と各私鉄が寄り添うように駅を併設し、相互乗り入れしている」現状であるのに対して、「大阪圏ではJR線と各私鉄線が競合関係にあり、各社で別々の駅を作り、乗り換えに不便とさえ思わせるような徹底的な「寄り合い」を避けている」状況を取り上げています。
このように「官」と「民」という構図で描かれてきた東西の違いですが、昨今のJRの攻勢に対抗すべく、大阪圏でも、それぞれが特色を出してきた私鉄各社も、阪急電鉄と阪神電鉄、阪神電鉄と近鉄の相互乗り入れなど、合従連衡がすすんできている様等を紹介しています。

難しいところもありますが、基本的には読み易い内容です。

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